汗は本来、体温調節をするためにかくものですが、やたらと汗が大量に出て日常生活にも支障をきたし、服選びもにも気を使ったりと・・人知れず悩んでいる方も少なからずいるのでは!?まさしく私自身がそうなのですが、出来るものなら汗をかかない体質になりたいものです。汗っかきは遺伝なのか、また気になる汗に種類があることやニオイの対策についてご紹介していきます。
もくじ
1.汗をかかない体質ってなれるもの?
汗をかかない体質になりたいな
ちなみに猫のボクは体の表面に汗腺がないから汗かかないんだよね
これって遺伝?
人によっては夏場でもあまり汗をかかない。または体はかくけど、顔だけはかかない。いやいや顔にこそ大量に汗が噴き出すんですけど。と、汗かきの体質は千差万別。遺伝やその方の体質によるものが多いですね。
人とは慣れる生き物
人間には”慣れる”という環境に応じた変化、対応できる力がもともと遺伝子に組み込まれています。
なので、熱いところに住んでいる熱帯地域の方はあまり汗をかきません。暑さという環境に長年身を置くと基礎代謝が低くなり熱の生産が少なくなったり、皮膚の血流量が増して皮膚温度が上がることにより熱の情出が盛んになるため、汗そのものの必要性が少なくなります。つまり「長期暑熱順化」と言われるものですね。環境により自然と汗腺が訓練され、より塩分の少ない発汗でも体温調節ができるように汗腺機能が高まります。
試してみよう!
上記の環境の変化を応用して、汗をかきにくい体質にもっていく!つまり、汗っかき本番の季節になる前から汗腺の機能訓練を行うのです。まずは春先から有酸素運動を始めて、お風呂では熱めの湯にて両脚の膝下と両腕のヒジから手先までの汗腺トレーニングをし、梅雨の季節からはあまりクーラーを使わない生活習慣で全身の汗腺を暑さに慣らしてみてください。
まずは簡単なことから!
有酸素運動と言っても、トレーニングジムに通っているわけでもないし、水泳やエアロビも不可能だわ…とあきらめてしまわれる方。簡単な有酸素運動で大丈夫です。つまり歩く!ウォーキングですね。できれば、リズムよく1日一回でもよいので20分は歩き続ける!というのが理想です。お風呂の湯の温度は、熱めと言いましてもその人による体感ですが、平均として43~44℃くらいの湯温が経験上の私のおすすめです。詳しいやり方は下方で述べますね。
心がけを意識してみよう
そして夏場は当然、出来るだけ冷房に頼らない生活を心がけましょう。無理のない程度でこのような生活を数年続けると結果的には熱帯地域の方々と同様の「長期暑熱順化」と同等な汗腺に仕上がってきます。
2.汗が変わるとニオイも変わるのです!
「毎日お風呂にも入っているし、清潔にしているつもりなんだけどな」
「上着を脱いだ時に袖脇をついクンクンしちゃう…」「なんだか汗のニオイが気になるのよね」←私のこころの声です。。
はい、同じような経験のある方!そういう方は、ニオイの元となるような「悪い汗」をかいている可能性があります。
ポイント
健康的でいわゆる「良い汗」をかいている方はサラサラしていてにおわないもの
あなたの汗は「良い汗」?「悪い汗?」
「悪い汗」から「良い汗」に変わるよう体質改善していきましょう。
汗には皮膚に存在する「エクリン腺」と「アポクリン腺」という、2種類の汗腺から分泌されています。
アポクリン腺から分泌される汗には、たんぱく質や糖質、脂質、アンモニアなどが含まれているため、皮膚の常在菌が繁殖しやすい特徴があります。それがいわゆるワキガ臭の原因になる場合もあります。
ベタつきがちな「悪い汗」は蒸発しにくく、皮膚の常在菌が繁殖しやすいため、汗臭さやイヤなニオイの原因になってしまうのです。
3.カラダのニオイ・・ズバリ対策は!?
上記でも触れましたが、特に膝下とヒジから手先にかけてを熱めのお湯に浸けてみましょう!
『汗腺トレーニング』でバスタイムに良い汗かきましょう!
日々の入浴タイムを利用して、ニオイのもとになりやすいベタつきがちな汗を抑えて、サラサラとしたニオイのない汗をかけるようにするための簡単なトレーニングです。上記でも触れましたが、同日のバスタイムより前にウォーキングなど簡単な運動でもよいので、運動を行った同日にこの汗腺トレーニングを夜のバスタイムで行うのがおすすめですよ。
まずは2週間つづけてみましょう!
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1熱めのお風呂43~44℃の湯船の中に腰かけるためのイスか逆さまにした洗面器を用意
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2両脚のヒザから下までと、両腕のヒザから手先までをイスか逆さま洗面器の上に腰かけて中腰になる姿勢
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310~15分ほどお湯につかるといいですよ。(さらにコップ1杯のお酢を湯船に入れると効果的)
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4「手足浴」が終わったら、お水を足してお湯の温度を36℃ほどに調節します。
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5ここらからは全身お湯につかります。熱ければイスに座ったまま半身浴でも良いです。
皮膚の弱い方は適度に湯温を調節してくださいね。無理のないように行いましょう。
4.まとめ:汗をかかない体質になりたい!対策はある?
サラサラとした「良い汗」をかけるよう、汗かき本番の夏より前から行うのがポイントです。熱い湯が気持ち良い冬から始めるのが良く、外で有酸素運動にも気候の良い春からでも、とにかく夏がくる前に五味先生考案の『汗腺トレーニング』に挑戦してみてください。
有酸素運動+汗腺トレーニング!有酸素運動については年代問わず簡単に行えそうな20分続けてのウォーキングをおすすめしました。ジムに通えたり、流行りのヨガなど行っている方にはちょうど良いですね。夜のバスタイムに少し熱めの湯に「手足浴」を加えてみてください。
普段はあまり機能していない手足の汗腺が活発化し、季節にもよりますが、5分ほどで大量に汗がかけますよ。そしてそのあとのぬるま湯にしたお風呂では「手足浴」で高まった交感神経を鎮め、汗腺の機能回復を促進させます。
汗かきに基本的な清潔を保つバスタイムを利用してできるプラスαなことをお伝えしました。湯上りにはリンゴ酢や黒酢を加えたミネラルウォーターで水分補給をすると、より汗腺の機能が高まりますよ。
読んでくださった方にほんの少しでも役立てられたら幸いです。